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平子雄一 個展『Greening』
会期:2017年9月16日(土)〜 10月15日(日)
オープニングレセプション:9月16日(土)18:00-21:00

・会期中は、水・木・金・土 12〜19時、日曜 12〜18時のオープンとなります。(定休日:月火祝)
・本展のオープニングレセプションを、展覧会初日の9月16日(土)18〜21時に開催します。作家も在廊いたします。
・なお、初日のレセプション前の時間帯も、通常通り12時から展覧会はオープンいたします。

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展覧会風景(撮影:松尾宇人)

WAITINGROOM(東京)では2017年9月16日(土)から10月15日(日)まで、平子雄一個展『Greening』を開催いたします。当ギャラリーでは2年ぶりの個展開催となる平子は、植物と人間の共存についてとそこに浮かび上がる関係性に対する疑問をテーマに、ペインティングを中心にドローイング、彫刻、インスタレーション、サウンドパフォーマンスなど、メディアを横断して作品を制作している現代美術作家です。本展は、タイトルとなっている「Greening=緑化」をテーマに、「山女・鎮魂・システム」という3つのキーワードを選定し、彫刻とインスタレーションのみで構成するという、平子にとって新境地の発表となります。今までは、歴史、宗教、寓話、現代社会における「人と植物、都市と自然の関係」をリサーチするという姿勢で制作しており、個人としては一定の距離を保って捉えていましたが、本展では現代社会、特にホームセンター、生産緑地、プランター、公園、お花教室、多肉植物などといった生活圏における人と植物の関係性に着目し、より私的な視点でテーマを掘り下げることを念頭に制作に臨みました。今まではペインティングの中で展開されていた何層にも画面が重ねられた世界が、実際に立体化したようなインスタレーション作品をメインピースに、立体、もしくは半立体的要素を織り込んで制作された作品4-5点など、すべて新作で構成されます。

作家・平子雄一について
1982年岡山県生まれ、東京都在住。2006年にイギリスのWimbledon College of Art, Fine Art, Painting学科を卒業。日本国内以外にも、コペンハーゲン、シンガポール、台湾、ロッテルダム、サンフランシスコなど、国外でも精力的に発表を続けています。近年の展覧会として、2016年個展『Our way to the Forest』(Fouladi Project、サンフランシスコ)、2015年個展『Grafted Tree』(WAITINGROOM、東京)、2014年個展『The Bark of Mind』(Galleri Christoffer Egelund、コペンハーゲン)、2012年個展『庭先メモリーズ:見えない森』(INAX GALLERY, 東京)が挙げられます。また、2009年『シェル美術賞』入選、2010年『トーキョーワンダーウォール』トーキョーワンダーウォール賞受賞、2013年『VOCA展』奨励賞受賞など、国内の主要公募展での活躍も目覚ましいです。

左:個展『Bark Feeder』展示風景、2015年 会場:第一生命ギャラリー(東京) 右:《Wooden2》2015年、ミクストメディア、サイズ可変

山女・鎮魂・システム(社会)
2003年にイギリスの美術館Tate Modernで展示されていた、オラファー・エリアソンの《Weather Project》という大型のインスタレーション作品を見た時に、太陽という存在を初めて身近に感じたと同時に、身近で当たり前の気候(太陽)への自身の概念が大きく変化したことが衝撃的だったと語る平子。自身が制作のテーマとして植物にこだわっているのには、その時に感じた衝撃が少なからず影響を与えているのではないかと平子は言います。誰もが共通して何らかの植物との接点や記憶があり、植物や自然は人間にとって身近な存在なはずなのに、実際はそこまでの関心は無く植物と人間の間には境界線が強く存在しており、ある種の共通認識のようになっていることへの疑問が常にあることから、その境界をなくした状況を見てみたいと思う気持ちが、平子の制作への全体のテーマとして通底して今まで続いています。それは、エリアソンが美術館という非日常の中に作り出した、人間にとって絶対的な存在である太陽という超日常を、逆説的に表現した《Weather Project》に重ねてる部分があるかもしれないと平子は言います。

本展への作品を制作するにあたって、平子は「山女・鎮魂・システム(社会)」という3つのキーワードを選定しました。「山女」は山奥に住む架空の妖怪で、現代社会での植物の扱いやあり様に嫌気や怒りを覚えドロップアウトした存在と仮定し、作家自身が持つ感情と重ねて作中に登場します。しかし、山に住みつつも社会へ戻りたいと言う欲求も同居しており、人が植物に対して行う行動の意味を考えるきっかけを与える存在としても機能しています。2つ目の「鎮魂」は、時折生じる植物や自然への懺悔の気持ちで、観賞目的や社会の都合で品種改良、生産された植物に対しての感情として登場します。社会が繁栄するために、シンプルで解りやすい自然へのポジティブなイメージを創造することは必要である気はするが、山女(作家)の様にこの状況に不快感を覚える存在が手前勝手に生まれてしまう、その両方への贖罪として表現します。3つ目の「システム(社会)」は、自然も社会に属することは免れないので、両者の妥協点を探すための受け皿としての社会と、そこに属することへのジレンマを共存させます。植物、自然関連のブーム(ファッション)を作り出す社会状況や、時折見せる伐採反対のような植物に対しての贖罪行為(そしてそれもブーム)。こういった社会に対して、どちらかというと植物の立場での山女的行動(反抗)と鎮魂的行動(慰め)を作家が行う(制作する)ことで、現状況をどのように変えることができるのか、もしくは出来ないのか、それを模索するための試みとして本展の作品を提示いたします。

地球温暖化や異常気象・自然災害の増加、ゴミ問題など、もはや環境問題について個人も無関心ではいられなくなった昨今。そんな時代の中でもなお、いまだ自然と人間の間に境界線が感じられる状況に対して、一石を投じること、考えるきっかけを与えることを平子は制作を通して続けてきました。今まで個人としては一定の距離を保ってこのテーマを扱ってきましたが、今回はより私的な視点で同テーマを掘り下げることによって、より強い作家の想いを伝えることのできる新境地の開拓となっております。是非ともご期待ください。

左:《Lost in Thought 24》2017年、キャンバスにアクリル、727 x 910 mm 右:《Day by Day 1》2016年、キャンバスにアクリル、1000 x 803 mm

平子 雄一 Yuichi HIRAKO

1982年 岡山県生まれ
現在は東京を拠点に活動中

学歴

2006年 Wimbledon College of Art, BA(Hons) Fine Art : Painting 卒業

個展

2016
Our Way to the Forest - Fouladi Projects(サンフランシスコ・アメリカ)
Phantom Forest - YIRI ARTS Pier-2 Space(高雄・台湾)

2015
Bark Feeder - 第一生命ギャラリー(東京)
Grafted Tree - WAITINGROOM(東京)

2014
Wooden Works - hpgrp Gallery Tokyo(東京)
The Bark of Mind - Galleri Christoffer Egelund(コペンハーゲン・デンマーク)

2013
The Luminous Plant - Satellite(岡山)
The Forest City - Sonnentor Fujin Arts Space(台北・台湾)
The Thick Forest - The Drawing Room Singapore(シンガポール)
The Leaf Scar - WAITINGROOM(東京)

2012
The Wooden Clapper - The Drawing Room(マニラ・フィリピン)
Selected Forest - Satellite(岡山)
Advanced Plants - WALL/H.P.FRANCE(東京)
The Green Pieces - GALLERY MoMo Ryogoku (東京)
庭先メモリーズ:見えない森 - INAX GALLERY(東京)
庭先メモリーズ:ヤドリギ - Tokyo Wonder Site Art Cafe kurage(東京)
SLEEPING IN THE PINE FOREST - Galleri Christoffer Egelund(コペンハーゲン・デンマーク)

2011
平子雄一展 - SATELLITE(岡山)
庭先メモリーズ:ソング - トーキョーワンダーサイト本郷(東京)
トーキョーワンダーウォール都庁 - 東京都庁(東京)

2010
庭先メモリーズ - GALLERY MoMo Ryogoku (東京)

左:個展『Our way to the Forest』展示風景、2016年 会場:Fouladi Project(サンフランシスコ)
右:個展『Grafted Tree』展示風景、2015年 会場:WAITINGROOM(東京)撮影:松尾宇人

主なグループ展

2017
Time Spent With The World – The Drawing Room(マニラ・フィリピン)
Sightings - Galerie Laroche/Joncas(モントリオール・カナダ)

2016
Happily ever after - Zerp Galerie(ロッテルダム・オランダ)
SUMMERTIME 16 - Galleri Christoffer Egelund(コペンハーゲン・デンマーク)

2015
Inaugural Show - The Drawing Room(マニラ・フィリピン)
XMAS’15 - Galleri Christoffer Egelund(コペンハーゲン・デンマーク)
シブヤのタマゴ - 旧渋谷区庁舎(東京)
家裁の人 - YIRI ARTS Pier-2 Space(高雄・台湾)
SUMMERTIME 15 - Galleri Christoffer Egelund(コペンハーゲン・デンマーク)
平成新浪潮2.0 - YIRI ARTS Fujin Space(台北・台湾)
Behind the painted smile - Zerp Galerie(ロッテルダム・オランダ)
Eternal lines - Zerp Galerie(ロッテルダム・オランダ)
第一生命ギャラリー所蔵作品展 - 第一生命ギャラリー(東京)

2014
Salon Zerp - Zerp Galerie(ロッテルダム・オランダ)
XMAS’14 - Galleri Christoffer Egelund(コペンハーゲン・デンマーク)
SUMMER GROUP SHOW - FROM NOW ON - - WAITINGROOM(東京)
SUMMERTIME 14 - Galleri Christoffer Egelund(コペンハーゲン・デンマーク)
第11回犬島時間 - 犬島(岡山)
Collector's EYE - 柏市民ギャラリー(千葉)
第一生命ギャラリー所蔵作品展 - 第一生命ギャラリー(東京)
アートの今:身体の記憶(巡回展)- 奈義町現代美術館(岡山)

2013
XMAS’13 - Galleri Christoffer Egelund(コペンハーゲン・デンマーク)
アートの今:身体の記憶(巡回展)- 高梁市歴史美術館(岡山)
アートの今:身体の記憶(巡回展)- 天神山文化プラザ(岡山)
Considering the Source - Fouladi Projects(サンフランシスコ・アメリカ)
SUMMERTIME 13 - Galleri Christoffer Egelund(コペンハーゲン・デンマーク)
スナックJIKKA - JIKKA(東京)
創世記 - Sonnentor Art Space(台北・台湾)
PSYCHOTROPICS - The Drawing Room Singapore(シンガポール)
VOCA展2013 - 上野の森美術館(東京)
東京画U〜心の風景のあやもよう〜 - 東京都美術館(東京)
HOTCHPOTCH - Galleri Christoffer Egelund(コペンハーゲン・デンマーク)

2012
XMAS’12 - Galleri Christoffer Egelund(コペンハーゲン・デンマーク)
SUMMERTIME 12 - Galleri Christoffer Egelund(コペンハーゲン・デンマーク)
バックトゥーザネイチャー - Fuma Contemporary Tokyo / Bunkyo Art (東京)
第5回岡山県新進美術家育成I氏賞選考作品展 - 岡山県天神山文化プラザ(岡山)

2011
XMAS’11 - Galleri Christoffer Egelund(コペンハーゲン・デンマーク)
Dアートビエンナーレ - Y++ Gallery Triwizart(北京・中国)
Dアートビエンナーレ2011 - ダイテックサカエ(愛知)
アーツチャレンジ2011 - 愛知芸術文化センター(愛知)
再生 -Regenerate- Part.1 - GALLERY MoMo Ryogoku (東京)

2010
群馬青年ビエンナーレ2010 - 群馬県近代美術館(群馬)
トーキョーワンダーウォール2010 - 東京都現代美術館(東京)

2009
Amuse Art Jam 09 - 京都文化博物館(京都)
シェル美術賞展2009 - 代官山ヒルサイドフォーラム(東京)
トーキョーワンダーシード2009 - ワンダーサイト渋谷(東京)

2008
GEISAI#11 - 東京ビッグサイト(東京)

2006
Amuse Art Jam 06 - 京都文化博物館(京都)
Stepsiblings - Temporary Contemporary (ロンドン・イギリス)

2005
Cocktail - Nolia’s Gallery (ロンドン・イギリス)
Free Range - G3 Gallery (ロンドン・イギリス)
05 Degree show - Wimbledon School of Art (ロンドン・イギリス)

左:個展『The Bark of Mind』展示風景、2014年 会場:Galleri Christoffer Egelund(コペンハーゲン)
右:個展『The Thick Forest』展示風景、2013年 会場:The Drawing Room(シンガポール)

アワード
2013 「VOCA展2013」VOCA奨励賞
2011 「第2回Dアートビエンナーレ2011」優秀賞
2011 「アーツチャレンジ2011」入選
2010 「群馬青年ビエンナーレ2010」入選
2010 「トーキョーワンダーウォール2010」 トーキョーワンダーウォール賞
2009 「シェル美術賞2009 」入選

サウンドパフォーマンス

2014 サウンドパフォーマンス 7.Jul.2014 hpgrp Gallery Tokyo(東京)
2014 サウンドパフォーマンス 25.Apr.2014 Gallery Christoffer Egelund(コペンハーゲン)
2013 サウンドパフォーマンス 16.Nov.2013 天神山文化プラザ(岡山)
2013 サウンドパフォーマンス 3.Oct.2013 Sonnentor Fujin Art Space(台北)
2013 サウンドパフォーマンス 19.Jul.2013 The Drawing Room Gallery(シンガポール)
2011 サウンドパフォーマンス 23.Sep.2011 Tokyo Wonder Site Hongo(東京)
2011 サウンドパフォーマンス 3.Sep.2011 Tokyo Wonder Site Hongo(東京)

パブリックコレクション

第一生命(日本)
Akzonovel Art Foundation(オランダ)

アーティストウェブサイト
http://yuichihirako.com

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[企画概要]
アーティスト:平子雄一(ひらこ・ゆういち)
会期:2017年9月16日(土)〜10月15日(日)
オープニングレセプション:9月16日(土)18:00〜21:00
営業日:水〜土 12:00〜19:00 / 日 12:00〜18:00
定休日:月・火・祝日
会場:WAITINGROOM(東京)
住所:〒150-0021 東京都渋谷区恵比寿西2-8-11渋谷百貨ビル3F (4B)
TEL:03-3476-1010
お問い合わせ:info@waitingroom.jp(担当:芦川)

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