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中原昌也 個展
会期:2017年5月27日(土)〜 6月25日(日)
オープニングレセプション:5月27日(土)18:00-21:00

ビルの電気トラブルがございましたが、現在通常営業中です。ご迷惑をおかけしました方には、心よりお詫び申し上げます。

・会期中は、水・木・金・土 12〜19時、日曜 12〜18時のオープンとなります。(定休日:月火祝)
・本展のオープニングレセプションを、展覧会初日の5月27日(土)18〜21時に開催します。作家も在廊いたします。
注意:初日はオープニング開始の18時より展覧会をオープンいたします。

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左:2017, mixed media on canvas, 530 x 455 mm 右:Untitled, 2016, mixed media on paper, 243 x 351 mm 

WAITINGROOM(東京)では、2017年5月27日(土)から6月25日(日)まで、中原昌也の個展を開催いたします。当ギャラリーでは初の、国内では約5年ぶりの本格的な個展開催となる中原は、ノイズユニット「暴力温泉芸者」や「Hair Stylistics」名義での音楽活動のみならず、三島由紀夫賞、野間文芸新人賞、ドゥマゴ文学賞を受賞した小説家として、また映画評論家としてもその名を知られているほか、コラージュやペインティングを中心に作品を発表する美術作家としても制作活動を行っています。本展は、多岐にわたるジャンルにおいて表現活動を行う中原による、ペインティング、ドローイング、コラージュ、映像、そしてサウンドを使った新作で構成され、WAITINGROOMのギャラリースペースを拡張して開催する予定です。

作家・中原昌也について
1970年東京都生まれ。1990年にノイズユニット「暴力温泉芸者」を立ち上げ、日本国外でも活動。音楽活動と平行して映画評論も手がけ、1998年には小説家としてデビュー。2001年に『あらゆる場所に花束が……』(新潮社)で三島由紀夫賞、2006年に『名もなき孤児たちの墓』(新潮社)で野間文芸新人賞、2008年に『中原昌也作業日誌 2004→2007』(boid)でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。音楽活動、小説家、映画評論に加えて、コラージュやペインティング作品を発表するアーティストとして美術活動も行うマルチな表現者。2017年個展『ラッセンが導く光の中へ』(Pulp/大阪)、2012年個展『中原昌也展』(Sprout Curation/東京)など展覧会も多数開催。

左&右:Untitled, 2017, mixed media on canvas, 180 x 140 mm

悩める化け物は目を覚ますのか -「表現」を求める行為の断片とそのコラージュ
「いま、ここで普通に感じること以外を積極的に表現しようとすることは、どうやらこの国では罪になるようだ。それはそうだろう。すこしでもこの世界から離れてみれば、いかにすべてが欺瞞で下らないものばかりに満ちているかを感じることになるだろう。虫けらでも感じられるような安手の「感動」を売りつけ、それぞれの個の人間の持つ痛みなどよりも『人間の痛みは皆同じ』ことばかり描いているものばかりを人々は好むように仕向けられている。それを否定することは、この国の政治にとって都合が悪い」2008年、Bunkamuraドゥマゴ文学賞の受賞の言葉として、中原はこう語りました。

ノイズミュージック界のカリスマ的存在として知られる中原の活動は、音楽に留まらず、文学、映画評論、そして美術作品制作にも及びます。ポルノ雑誌などから切り抜かれたイメージを組み合わせて作られるコラージュや、ボールペン・マーカー等身近な素材で描かれたドローイング。そして時にその両方を組み合わせて制作される平面作品は、既に存在する断片を繋ぎ合わせて構成される音楽や映画を彷彿とさせます。

白目を剥き大きく口を開けた人間の顔。むき出しの腕や足といった人体の断片。裸体の肌色。不穏な印象を残す赤や黒の線。グロテスクとも言えるモチーフにこそ目を奪われますが、中原の作品の多くは、コラージュに用いられる写真の引用元こそあれど、作品それ自体に表立った意味や文脈は存在せず、彼の内面に広がる世界が自動筆記的に表されていると言えます。「正しさ」に基づく表現が振りかざす権力や権威、またそれらを誇示するために存在する表現から得られる「感動」とは、一体何なのでしょうか。モチーフの強烈さとは裏腹にさらりとした表面で平然と展示される作品たちは、綺麗でないものは無かったことにされる、わけがわからないものは良しとされない、そんな現況への憤りを秘めているようです。

中原は、WAITINGROOMが今までに仕事をしたアーティストの中でも、その存在が特異であるがゆえにギャラリーとアーティストという関係の枠組みに、安易にはまらない形で進んでいきました。そしてこの特異な化け物的存在・中原昌也は、今この瞬間も悩んでいます。「自由である」とはどういうことか。「野蛮であること」「特別であること」「特別ではないこと」、それは一体どう分けられるのだろうか。音楽・文学・美術といったジャンルはもとより、好き/嫌い・良い/悪い・わかる/わからない といった評価軸をも超越し、確かにそこに存在する - そんな純粋な表現を求める中原の新作に、そしてこの悩める化け物が目を覚ますのか、是非ともご期待ください。

左:2017, mixed media on canvas, 455 x 530 mm 右:Untitled, 2015, mixed media on paper, 243 x 351 mm

中原 昌也 Masaya NAKAHARA

作家略歴

1970年 東京都生まれ

主な個展

2017
ラッセンが導く光の中へ - Pulp(大阪)

2014
中原昌也コラージュ展 - 秘密画廊(東京)

2012
中原昌也 絵画展- マチュカ・バー(東京)
中原昌也 個展 - Sprout Curation(東京)

2011
死んでも何も残さない - 中原昌也 自伝-展(東京)

2010
中原昌也展:IQ84以下!〜100枚のドローイング - on Sundays(東京)

2009
中原昌也=Hair Stylistics ペインティング/ペインティング 展 - on Sundays(東京)

主なグループ展

2013
GIVEN / LOST - Sprout Curation(東京)

1995
909〜アノーマリー2 - レントゲン藝術研究所(東京)

著書
- 小説
『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』(1998年、河出書房新社)
『子猫が読む乱暴者日記』(2000年、河出書房新社)
『あらゆる場所に花束が……』(2001年、新潮社)
『キッズの未来派わんぱく日記』(2004年、リトルモア)
『待望の短編集は忘却の彼方に』(2004年、河出書房新社)
『名もなき孤児たちの墓』(2006年、新潮社)
『KKKベストセラー』(2006年、朝日新聞社)
『ニートピア2010』(2008年、文藝春秋)
『悲惨すぎる家なき子の死』(2012年、河出書房新社)
『こんにちはレモンちゃん』(2013年、幻戯書房)
『知的生き方教室』(2014年、文藝春秋)
『軽率の曖昧な軽さ』(2016年、河出書房新社)

- 映画評論
『ソドムの映画市 あるいは、グレートハンティング的(反)批評闘争』(1996年、洋泉社)
『エーガ界に捧ぐ』(2003年、扶桑社)
『青山真治と阿部和重と中原昌也のシネコン!』(2004年、リトルモア、青山真治・阿部和重との共著)
『続・エーガ界に捧ぐ』(2005年、扶桑社)
『映画の頭脳破壊』(2008年、文藝春秋)

受賞歴

2001年 三島由紀夫賞(『あらゆる場所に花束が……』新潮社)
2006年 野間文芸新人賞(『名もなき孤児たちの墓』新潮社)
2008年 Bunkamuraドゥマゴ文学賞(『中原昌也 作業日誌』新潮社)

音楽活動

暴力温泉芸者(1989-1997)とHair Stylistics(1997-現在)名義での自身の音楽活動をはじめ、その他ミュージシャンへの作詞やリミックス提供などの活動も行う。

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[企画概要]
アーティスト:中原昌也(なかはら・まさや)
会期:2017年5月27日(土)〜6月25日(日)
オープニングレセプション:5月27日(土)18:00〜21:00
営業日:水〜土 12:00〜19:00 / 日 12:00〜18:00
定休日:月・火・祝日
会場:WAITINGROOM(東京)
住所:〒150-0021 東京都渋谷区恵比寿西2-8-11渋谷百貨ビル3F (4B)
TEL:03-3476-1010
お問い合わせ:info@waitingroom.jp(担当:芦川)

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