小林健太 × 岸裕真トーク『人間とAI、そのあわいの知性』

2025年10月11日(土)14:00-

WAITINGROOMでは、現在開催中の小林健太個展『#copycat』にあわせ、アーティスト・小林健太と岸裕真によるスペシャルトークを開催いたします。本イベントは、会期終盤を飾るクロージング企画でもあります。展覧会をご覧いただいた方も、まだの方も、ぜひこの機会にご参加ください。


小林はこれまで、写真に絵画的処理やデジタル加工を重ねることで、「記録」としての写真から距離をとり、「生成」の場としての写真表現を探求してきました。今回の『#copycat』では、自身初となる生成AIとの協働によって、自身の写真表現を新たなフェーズへと展開しています。一方、岸は、独自に設計したAIとの協働を通して、非人間的知性との共作や制度・構造への批評を実践。生成AIが文化や美術の文脈に与える影響を、内側から掘り下げています。

本トークでは、現実/非現実のあわいを起点に、写真・AI・メディアが交差する現在地を多角的に検証します。AIによる表現の可能性はもちろん、SNS時代におけるイメージの流通や、人工知能との親密な関係性にも触れながら、生成され続ける〈私たち〉の輪郭を見つめ直します。

【開催中展覧会クロージングイベント】
小林健太 × 岸裕真トーク『人間とAI、そのあわいの知性』
日  時:2025年10月11日(土)14:00-
*入場無料、予約不要
*お飲み物付
会  場:WAITINGROOM

アーティスト・プロフィール


小林健太(こばやし・けんた)
https://www.kentacobayashi.com
1992年神奈川県生まれ。2016年東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻卒業。現在、東京と湘南を拠点に活動。幼少期からMacintoshやプリクラ、KID PIXなどのGUI環境に親しみ、自身を「GUIネイティブ」と位置づける小林は、写真とデジタル編集を通じて「真を写すとは何か?」という問いを追求してきました。代表作《#smudge》シリーズでは、Photoshopの指先ツールを用いてピクセルを引き延ばし、「編集行為そのもの」を視覚表現として確立。この手法を絵画、CG、彫刻、映像、インスタレーションなどに展開し、都市イメージやデジタル環境における記憶の流動性を探求しています。

近年の個展に『#copycat』(WAITINGROOM、東京、2025)、『EDGE』(アニエスベー ギャラリー ブティック、東京、2022)、『THE PAST EXISTS』(三越コンテンポラリーギャラリー、東京、2022)、『Live in Fluctuations』(Little Big Man Gallery、ロサンゼルス、2020)など。グループ展ではフォンダシオン ルイ・ヴィトン(パリ)、プラダ財団(ミラノ)、水戸芸術館(茨城)、Boogie Woogie Art Museum(韓国)などに参加。2019年にはダンヒルやルイ・ヴィトンのキャンペーンビジュアルも手がけました。近年はAI生成画像を制作に取り込み、人間の支配からすり抜けていくAIや猫を「人間をまなざす他種」として位置づけるシリーズを展開。写真の記録性と生成性の境界を横断しながら、現代におけるイメージの流動性と人間存在の在り方を問う実践を続けています。

Image: tokyo debris and flowers with cat (Vary Subtle), 2025, inkjet print mounted with acrylic, steel, 500 × 335 × 45 mm, Ed.1/4



岸 裕真(きし・ゆうま)
https://obake2ai.notion.site/mainpage
1993年生まれ。慶應義塾大学理工学部電気電子工学科、東京大学大学院工学系研究科(電気系工学専攻)を経て、東京藝術大学大学院美術研究科(先端芸術表現専攻)修了。現在、東京を拠点に活動。人工知能を「道具」ではなく「Alien Intelligence(エイリアンの知性)」と捉え、人間とAIの協働による新たな表現の可能性を探求しています。自ら開発したAIモデル「MaryGPT」を制作や展示構成に組み込み、絵画、彫刻、インスタレーションなど多様な手法を横断しながら、美術史的モチーフや文化的コードを再解釈する実践を展開するアーティストです。

近年の個展に、「Oracle Womb」(√K Contemporary、東京、2025)、「The Frankenstein Papers」(DIESEL ART GALLERY、東京、2023)など。グループ展では「DXP2」(金沢21世紀美術館、石川、2024)、「獸(第2章 / BEAUTIFUL DAYDREAM)」(まるかビル、東京、2024)などに参加。ATAMI ART GRANT 2022、CAF賞2023入選など受賞多数。ファッションブランドや音楽シーンとのコラボレーションも手がけ、著書『未知との創造: 人類とAIのエイリアン的出会いについて』(2025)を刊行するなど、技術と身体性の交差点に立ち、アートとAIの新しい関係を提示し続けています。

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