グループ展『撫でていかなければならない』

2017年4月22日(土)- 5月21日(日)
オープニングレセプション:4月22日(土)18:00-21:00

・本展からギャラリーの営業時間が変わります。会期中は、水・木・金・土 12~19時、日曜 12~18時のオープンとなります。(定休日:月火祝)
・なお、GW中は29日(土・祝)は特別オープン、30日(日)もオープン、3・4・5日の祝日はクローズとさせていただきます。6日以降は通常通り。
・本展のオープニングレセプションを、展覧会初日の4月22日(土)18~21時に開催します。作家も在廊いたします。なお、初日も12時からギャラリーをオープンいたします。
展示風景
作品
今村文 無題
2016
エンカウスティーク、漆喰、パネル 直径1700 mm
森田晶子 漂着
2017
パネルに油彩とアクリル 直径 470 mm
今村文 PQRST6
2017
水彩、コラージュ 1005 x 764 mm
森田晶子 Arcadia
2017
パネルに油彩とアクリル 直径 390 mm
森田晶子 河岸の砂
2017
パネルに油彩とアクリル 380 x 1000 mm
今村文 無題
2015
水彩 90 x 60 mm、170 x 100 mm、150 x 100 mm、120 x 70 mm、90 x 100 mm、100 x 90 mm
今村文 無題(のいちご)
2016
水彩、コラージュ 235 x 275 mm
今村文 無題(こころ)
2017
水彩、コラージュ 235 x 275 mm
今村文 無題(虫)
2015
水彩、コラージュ 255 x 90 mm
今村文 無題(紫)
2017
水彩、コラージュ 175 x 105 mm
森田晶子 loop-pool
2017
パネルに油彩とアクリル 800 x 695 mm
森田晶子 loop-pool
2017
パネルに油彩とアクリル 800 x 695 mm
森田晶子 loop-pool
2017
パネルに油彩とアクリル 800 x 695 mm
今村文 色
2017
エンカウスティーク、漆喰、パネル 185 x 142 mm
今村文 愛的替身
2017
エンカウスティーク、漆喰、パネル 185 x 142 mm
今村文 ふたつのチューリップ2
2017
水彩、コラージュ 390 x 290 mm
今村文 ふたつのチューリップ1
2017
水彩、コラージュ 380 x 255 mm
森田晶子 四月の底を

パネルに油彩とアクリル 450 x 450 mm
森田晶子 ギャザーカーテン
2017
パネルに油彩とアクリル 450 x 450 mm
プレスリリース
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WAITINGROOM(東京)では、2017年4月22日(土)から5月21日(日)まで、今村文・森田晶子の2人展『撫でていかなければならない』を開催いたします。当ギャラリーでは初めて展示する名古屋在住のペインター・今村文は、蜜蝋を用いた独自の制作方法で、植物をモチーフにペインティングとドローイングを制作しています。当ギャラリーで2015年に個展を開催して以来の展示となる森田 晶子は、絵画の他に陶芸や映像等を学んだ独特のバックグラウンドを持ち、顔料や支持体の捉え方に対して独自の方法を探求しているペインターです。本展は、2人の絵画に対する振る舞い方をテーマにしながら、今村は新旧織り交ぜた都内では全て未発表のペインティングとドローイングを、森田は全新作のペインティングを中心に構成される2人展であり、エビスアートラボ(名古屋)との同時開催となります。

作家・今村文について

1982年愛知県生まれ、愛知県在住。金沢美術工芸大学大学院絵画専攻油画コース修了。近年の展覧会に、2016年『あいちトリエンナーレ 虹のキャラバンサライ』(長者町会場 八木兵6号館、喫茶クラウン / 名古屋)、2015年個展『見えない庭』(山鬼文庫 / 石川)、2015年グループ展『芸術植物園』(愛知県美術館 / 名古屋)、2015年グループ展『豊饒なるもの~現代美術in愛知』(桜ヶ丘ミュージアム / 愛知)、2014年個展『絵という肉体を持った幻』(YEBISU ART LABO / 名古屋)、2012年『モンブランヤングアーティストパトロネージュ』(モンブラン銀座本店 / 東京)が挙げられます。

作家・森田晶子について

1977年富山県生まれ、愛知県在住。武蔵野美術大学造形学部映像科中退後、1999年に愛知県立瀬戸窯業高校陶芸専攻科を終了し、 2005年にセツ・モード・セミナーを卒業。日常と空想の移ろいをテーマにした作風が特徴的なペインターです。近年の展覧会に、 2015年個展『sound sleep』(WAITINGROOM / 東京)、2014年グループ展『シブヤスタイル Vol.8』(西武渋谷店B館8階美術画廊 / 東京)、2013年個展『む こ う が お か』(WAITINGROOM / 東京)、2013年グループ展『であ、しゅとぅるむ』(名古屋市民ギャラリー矢田 第1展示室 / 愛知)が挙げられます。

絵画が生まれるその時のため

自身の制作について「美しい石とか貝殻のようなものが作りたい。」と語る今村は、「そのためには私は、風とか打ち寄せる波にならなければならない。」と続けます。「そのために私は、毎日帰ってくる猫の人の頭を撫でて送り出す。そのために私は、その絵が何にも良く見えないとしても、それがとてもくだらないものに見えても、描き続けなければならない。」目の前にあるものを残らず等しく撫でてゆく風や波のように、すべてに公平に触れられた時、作品の誕生を見るのです。本展のタイトル『撫でていかなければならない』は、こうした考え方から生まれました。「~していかなければならない」という言い回しには、「もう決まっていることだからそうせざるをえない」という、絵画への態度や振る舞い方が表れています。
あいちトリエンナーレ2016での展示も記憶に新しい今村は、着色した蜜蝋を溶かしてパネルへ定着させる蜜蝋画の手法で。森田は、アクリル絵具で着彩した後に油絵具を厚塗りし、それを引っ掻いてモチーフを描いた上に再度 着色をして仕上げるという手法で。パレットに出した絵の具を絵筆を使って画布に塗るという一般的なペインティングの手法ではなく、鉱物・植物・虫といった自然のものから成る油脂や樹脂でできた絵の具そのものの美しさや強さに重きを置いた独特の手法にそれぞれが至っているのは、あくまで制作過程の結果として「そうなった」ものだからであり、特徴的な手法それ自体が目的なわけではありません。「自分が描くべき絵のなかで、自分の意思は決して第一の優先事項ではない」という共通の考えが、2人の制作の根底にあります。
「『描く』というより最後にそれを留める役をしているに過ぎない」と語るように、絵画において各々の身体は、絵の具や蜜蝋と同じメディウムのひとつであり、またそうであるべきだと考えられています。絵の具が流れて固まってできるひずみに、それを前にした自分が反応を返していく。その繰り返しで平面が出来上がるさまは、まるで風紋や水紋、美しい錆が発生していく時のようです。それは受動的ですが、同時に能動的に肯定をくりかえしていく、非常に頑固な作業でもある、と2人は語っています。
それぞれ特徴的な手法で制作しながらも、絵画に対する振る舞い方に共通の感覚を持った2人が出会い、2人の掛け合いから実現した今回のコラボレーションに、是非ご期待ください。

*YEBISU ART LABO(名古屋)での2人展『紋のかたまり』は、5月6日(土)から28日(日)まで開催予定です。詳細は、https://yebisu-art-labo.jimdo.com をご確認ください。

アーティスト
今村文
Fumi IMAMURA
森田晶子
Shoko MORITA