中原昌也 個展

2017年5月27日(土)- 6月25日(日)
オープニングレセプション:5月27日(土)18:00-21:00

・会期中は、水・木・金・土 12~19時、日曜 12~18時のオープンとなります。(定休日:月火祝)
・本展のオープニングレセプションを、展覧会初日の5月27日(土)18~21時に開催します。作家も在廊いたします。
・注意:初日はオープニング開始の18時より展覧会をオープンいたします。
展示風景
作品
DARK WAITINGROOM
2017
mixed media on canvas 600 x 730 mm
TWO AUNTS IN THE CATHOUSE
2017
mixed media on canvas 600 x 730 mm
LEADER OF WOMENS PART
2017
mixed media on canvas 455 × 530 mm
CHURCH OF UNDERHAIR
2017
mixed media on canvas 530 × 455 mm
Untitled
2017
mixed media on canvas 245 x 333 mm
THREE CHORUS FOR BIRTHDAY WITH DOG
2017
mixed media on canvas 455 × 530 mm
Untitled
2017
mixed media on canvas 455 × 530 mm
CELEBRITY NIGHT
2017
mixed media on canvas 455 × 530 mm
Untitled
2017
mixed media on canvas 380 x 455 mm
LEALED WATHER IN CLOSED ROOM
2017
acrylic on canvas 455 × 530 mm
Untitled
2017
mixed media on canvas 455 × 530 mm
標高90000マイル
2017
mixed media 530 × 455 mm
公開制作


Untitled Small Painting01
2017
mixed media on canvas 180 x 140 mm
Untitled Small Painting02
2017
mixed media on canvas 180 x 140 mm
Untitled Small Painting03
2017
mixed media on canvas 180 x 140 mm
Untitled Small Painting04
2017
mixed media on canvas 180 x 140 mm
Untitled Small Painting05
2017
mixed media on canvas 140 x 180 mm
Untitled Small Painting06
2017
mixed media on canvas 140 x 180 mm
Untitled Small Painting07
2017
mixed media on canvas 140 x 180 mm
Untitled Small Painting10
2017
mixed media on canvas 140 x 180 mm
Untitled Small Painting08
2017
mixed media on canvas 140 x 180 mm
Untitled Small Painting09
2017
mixed media on canvas 140 x 180 mm
Untitled Small Painting11
2017
mixed media on canvas 140 x 180 mm
Untitled Small Painting12
2017
mixed media on canvas 140 x 180 mm
Untitled Works on Paper01
2014
mixed media on paper 243 x 351 mm
Untitled Works on Paper02
2015
mixed media on paper 243 x 351 mm
Untitled Works on Paper03
2015
mixed media on paper 243 x 351 mm
Untitled Works on Paper04
2016
mixed media on paper 225 x 365 mm
Untitled Works on Paper05
2015
mixed media on paper 243 x 351 mm
Untitled Works on Paper06
2014
mixed media on paper 215 x 351 mm
Untitled Works on Paper07
2014
mixed media on paper 232 x 333 mm
Untitled Works on Paper08
2015
mixed media on paper 193 x 307 mm
Untitled Works on Paper09
2014
mixed media on paper 266 x 192 mm
Untitled Works on Paper10
2014
mixed media on paper 220 x 296 mm
Untitled Works on Paper11
2015
mixed media on paper 227 x 351 mm
Untitled Works on Paper12
2015
mixed media on paper 243 x 351 mm
Untitled Works on Paper13
2017
mixed media on paper 298 x 210 mm
Untitled Works on Paper14
2017
mixed media on paper 298 x 210 mm
Untitled Works on Paper15
2017
mixed media on paper 298 x 210 mm
プレスリリース
PDF

WAITINGROOM(東京)では、2017年5月27日(土)から6月25日(日)まで、中原昌也の個展を開催いたします。当ギャラリーでは初の、国内では約5年ぶりの本格的な個展開催となる中原は、ノイズユニット「暴力温泉芸者」や「Hair Stylistics」名義での音楽活動のみならず、三島由紀夫賞、野間文芸新人賞、ドゥマゴ文学賞を受賞した小説家として、また映画評論家としてもその名を知られているほか、コラージュやペインティングを中心に作品を発表する美術作家としても制作活動を行っています。本展は、多岐にわたるジャンルにおいて表現活動を行う中原による、ペインティング、ドローイング、コラージュ、映像、そしてサウンドを使った新作で構成され、WAITINGROOMのギャラリースペースを拡張して開催する予定です。

作家・中原昌也について

1970年東京都生まれ。1990年にノイズユニット「暴力温泉芸者」を立ち上げ、日本国外でも活動。音楽活動と平行して映画評論も手がけ、1998年には小説家としてデビュー。2001年に『あらゆる場所に花束が……』(新潮社)で三島由紀夫賞、2006年に『名もなき孤児たちの墓』(新潮社)で野間文芸新人賞、2008年に『中原昌也作業日誌 2004→2007』(boid)でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。音楽活動、小説家、映画評論に加えて、コラージュやペインティング作品を発表するアーティストとして美術活動も行うマルチな表現者。2017年個展『ラッセンが導く光の中へ』(Pulp/大阪)、2012年個展『中原昌也展』(Sprout Curation/東京)など展覧会も多数開催。

悩める化け物は目を覚ますのか -「表現」を求める行為の断片とそのコラージュ

「いま、ここで普通に感じること以外を積極的に表現しようとすることは、どうやらこの国では罪になるようだ。それはそうだろう。すこしでもこの世界から離れてみれば、いかにすべてが欺瞞で下らないものばかりに満ちているかを感じることになるだろう。虫けらでも感じられるような安手の「感動」を売りつけ、それぞれの個の人間の持つ痛みなどよりも『人間の痛みは皆同じ』ことばかり描いているものばかりを人々は好むように仕向けられている。それを否定することは、この国の政治にとって都合が悪い」2008年、Bunkamuraドゥマゴ文学賞の受賞の言葉として、中原はこう語りました。
ノイズミュージック界のカリスマ的存在として知られる中原の活動は、音楽に留まらず、文学、映画評論、そして美術作品制作にも及びます。ポルノ雑誌などから切り抜かれたイメージを組み合わせて作られるコラージュや、ボールペン・マーカー等身近な素材で描かれたドローイング。そして時にその両方を組み合わせて制作される平面作品は、既に存在する断片を繋ぎ合わせて構成される音楽や映画を彷彿とさせます。
白目を剥き大きく口を開けた人間の顔。むき出しの腕や足といった人体の断片。裸体の肌色。不穏な印象を残す赤や黒の線。グロテスクとも言えるモチーフにこそ目を奪われますが、中原の作品の多くは、コラージュに用いられる写真の引用元こそあれど、作品それ自体に表立った意味や文脈は存在せず、彼の内面に広がる世界が自動筆記的に表されていると言えます。「正しさ」に基づく表現が振りかざす権力や権威、またそれらを誇示するために存在する表現から得られる「感動」とは、一体何なのでしょうか。モチーフの強烈さとは裏腹にさらりとした表面で平然と展示される作品たちは、綺麗でないものは無かったことにされる、わけがわからないものは良しとされない、そんな現況への憤りを秘めているようです。
中原は、WAITINGROOMが今までに仕事をしたアーティストの中でも、その存在が特異であるがゆえにギャラリーとアーティストという関係の枠組みに、安易にはまらない形で進んでいきました。そしてこの特異な化け物的存在・中原昌也は、今この瞬間も悩んでいます。「自由である」とはどういうことか。「野蛮であること」「特別であること」「特別ではないこと」、それは一体どう分けられるのだろうか。音楽・文学・美術といったジャンルはもとより、好き/嫌い・良い/悪い・わかる/わからない といった評価軸をも超越し、確かにそこに存在する – そんな純粋な表現を求める中原の新作に、そしてこの悩める化け物が目を覚ますのか、是非ともご期待ください。

アーティスト
中原昌也
Masaya NAKAHARA