グループ展『まなざしのカタチ』

2020年2月15日(土)- 3月8日(日)
展示作家:衣川明子・冨安由真・豊田涼華

オープニングレセプション:2月15日(土)18:00-20:00

・会期中は、水・木・金・土 12-19時、日 12-17時のオープンとなります。(定休日:月火祝)
・本展のオープニングレセプションを、初日の2月15日(土)に開催します。 展示作家も全員在廊予定です。
なお、レセプション前の時間帯も、通常通り12時からギャラリーはオープンいたします。

協力:ANOMALY, ART FRONT GALLERY
展示風景
作品
衣川明子 よろこび
2019
キャンバスに油彩, 1303 x 970 mm
衣川明子 還る
2019
キャンバスに油彩, 652 x 803 mm
衣川明子 結
2019
キャンバスに油彩, 606 x 727 mm
衣川明子 二つの心臓
2020
キャンバスに油彩, 910 × 727 mm
衣川明子 居る
2020
キャンバスに油彩, 652 x 530 mm
衣川明子 伝わる人々
2020
キャンバスに油彩, 333 x 242 mm
衣川明子 イルカは話す
2019
キャンバスに油彩, 273 x 220 mm
衣川明子 無題
2019
紙に色鉛筆と水彩, 275 x 210 mm
衣川明子 無題
2019
紙に色鉛筆と水彩, 257 x 210 mm
衣川明子 無題
2019
紙に色鉛筆と水彩, 257 x 210 mm
衣川明子 無題
2019
紙に色鉛筆と水彩, 275 x 210 mm
衣川明子 無題
2019
紙に色鉛筆と水彩, 275 x 210 mm
冨安由真 Woman In Room
2020
パネルに油彩, 1303 x 970 mm
冨安由真 Angel And The Other
2020
パネルに油彩, 803 × 652 mm
冨安由真 Pythagorean Theorem ( from Room of a Pagan)
2015
パネルに油彩, 333 x 242 mm
冨安由真 Old Lady (Shadow in Daylight)
2019
パネルに油彩, 420 x 297 mm
冨安由真 Woman With Clouds
2019
パネルに油彩, 410 x 318 mm
冨安由真 Boy With Soft Toy
2020
パネルに油彩, 727 x 606 mm
冨安由真 Twenty Balls and Family
2018
パネルに油彩, 1455 x 1120 mm
冨安由真 還尾を飲み込む蛇(Serpent Swallowing Its Tail)
2019
パネルに油彩, 158 x 227 mm
豊田涼華 Nocturnality
2019
キャンバスに油彩と木炭, 1120 x 1455 mm
豊田涼華 帰路
2019
キャンバスに油彩と木炭, 1167 × 910 mm
豊田涼華 Untitled
2019
キャンバスに油彩と木炭, 910 × 727 mm
豊田涼華 Untitled
2020
キャンバスに油彩と木炭, 652 x 652 mm
豊田涼華 ひっぱり出された顔
2020
キャンバスに油彩と木炭, 606 x 500 mm
豊田涼華 水平線
2019
キャンバスに油彩と鉛筆, 455 × 530 mm
豊田涼華 eyewitness
2020
キャンバスに油彩と木炭, 455 x 652 mm
豊田涼華 '18 54
2019
キャンバスに油彩と木炭, 652 x 455 mm
豊田涼華 Incomplete
2019
キャンバスに油彩と木炭, 362 x 260 mm
プレスリリース
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WAITINGROOM(東京)では、2020年2月15日(土)から3月8日(日)まで、衣川明子・冨安由真・豊田涼華によるグループ展、『まなざしのカタチ』を開催いたします。3名の女性ペインターが視ているそれぞれの「まなざし」が、一つのインスタレーションのようにギャラリー空間の中で展開されます。彼女たちが描く、普段とはちょっと違った形で画面上に現れてくるヒト・モノ・現象は、人間の営みや自然界の事象、人を取り巻くさまざまなカケラのイメージが点在しているような神秘さに満ちています。鑑賞者は、彼女たちの見ている世界に何かの存在の気配が浮遊し、同居していることを感じることができるでしょう。

(English) Akiko Kinugawa


左:《還る》2019年、キャンバスに油彩、652 × 803 mm
右:《結》2019年、キャンバスに油彩、606 × 727 mm

衣川明子は、人・動物などの、相手と対峙して目が合った瞬間の、お互いの意識の存在を実感した一瞬を描き続けている作家です。絵の具はキャンバスや綿布などの支持体に薄くこすりつけられ、朦朧とした体を成しながらも、時に臓物のような生々しい姿を放ちます。2019年12月に国分寺のswitch pointで開催された個展では、それまでの印象を覆すような新シリーズを発表し、新鮮な驚きを与えました。「全ての物質も意識も、個々に別れてしっかり形や意味があるように見えるけど、実は概念によって分けられてるだけで、概念を取り去ると、粘菌みたいに勝手に混ざったり離れたりする流動体」ではないかと本人が言うように、「画面内で2つのものや部分同士を調和させることを目指し」制作された新シリーズを、今回も展示します。

(English) Yuma Tomiyasu


左:《Angel And The Other》2020年、パネルに油彩、803 x 652 mm
右:《尾を飲み込む蛇 (Serpent Swallowing Its Tail)》2019年、パネルに油彩、158 x 227 mm

冨安由真は、日々の生活における現実と虚構の境目を捉えることに関心を寄せて制作をおこなっています。科学によって必ずしも解明できないような人間の深層心理や心霊などといった不可視なものに対する知覚を手がかりに、心霊写真に登場するエクトプラズムやオーブ、夢遊病、顔の見えない肖像、異形の人などのイメージをモチーフに油彩の制作に取り組んでいます。制作の動機として、「現代社会に於いて見過ごされがちでもあるそのような『不確かなもの』を、私は作品の中で拾い上げたいと思っている。何故ならば、そのような不確かで曖昧なものに気付き目を向ける行為は、世界と自分を見つめ直す重要な契機となると信じているからだ。」と冨安は言います。

(English) Suzuka Toyoda


左:《水平線》2019年、キャンバスに油彩と鉛筆、455 x 530 mm
右:《Nocturnality》2019年、キャンバスに油彩, 木炭、1120 x 1455 mm

豊田涼華は、日常のふとした瞬間に目撃した人々や彼らを取り巻く状況を描いています。写真やインターネットで偶然見た画像などを基にして、自身の記憶をキャンバスに描き、彼女にしか見えない奇妙な何かを確実に捉えています。現在まだ東京藝術大学の大学院に在学中の超新星の、コマーシャルギャラリーでの初めての発表となります。

アーティスト
衣川明子
Akiko KINUGAWA
冨安由真
Yuma TOMIYASU
豊田涼華
Suzuka TOYODA