WAITINGROOM × OIL by 美術手帖『WORKS ON PAPER』

2019年7月6日(土)- 7月28日(日)
展示作家:川内理香子・川辺ナホ・平子雄一・水木塁
共催:OIL by 美術手帖
・会期中は、水・木・金・土 12-19時、日 12-17時のオープンとなります。(定休日:月火祝)
・本展はオープニングレセプションを開催致しません。
展示風景
作品
川内理香子 mirror
2019
紙に水彩と鉛筆, 242 x 333 mm
川内理香子 classmates
2019
紙に水彩と鉛筆, 410 x 318 mm
川内理香子 pollen
2019
紙に水彩と鉛筆, 410 x 318 mm
川内理香子 How can I handle these?
2016
紙に水彩と鉛筆, 364 x 500 mm
平子雄一 Leaf Beetle 18
2016
紙に水彩と鉛筆, 318 x 410 mm
平子雄一 Resin 35
2016
紙に水彩とクレヨン, 318 x 180 mm
平子雄一 Vein 3
2013
紙にインク, 297 x 210 mm
平子雄一 Stain 4
2013
紙に鉛筆, 297 x 210 mm
川辺ナホ Continent of Africa (Ver. A) #4
2014
紙, 虫ピン, 100 x 140 mm
川辺ナホ Continent of Africa (Ver. A) #6
2015
紙, 虫ピン, 100 x 140 mm
川辺ナホ Untitled
2016
紙に水彩, 210 x 297 mm
川辺ナホ wise men's stone
2017
本の1ページ, アクリル, 錫, 60 x 60 x 60 mm
水木塁 宙返り鳩 - たくさんの中心点を持つ円運動のドローイング #1
2019
スニーカーの箱に油性ペン, スワロフスキー, 600 x 395 mm
水木塁 宙返り鳩 - たくさんの中心点を持つ円運動のドローイング #3
2019
スニーカーの箱に油性ペン, スワロフスキー, 565 x 370 mm
プレスリリース
PDF

WAITINGROOM(東京)では、2019年7月6日(土)から7月28日(日)まで、「OIL by 美術手帖」との共同企画としてグループ展『WORKS ON PAPER』を開催いたします。川内理香子・平子雄一・川辺ナホ・水木塁4名の作家の、それぞれ違ったアプローチで制作された「紙」作品を集め、ギャラリー空間と美術手帖のマーケットプレイス型ECサイト「OIL by 美術手帖」とを連動させて進行する企画展です。展示される作品は全て「OIL by 美術手帖」に出品され、作品の販売はオンライン上でのみ行われます。作品が売約になるとギャラリー空間には別の作品を展示、同時に「OIL by 美術手帖」にも新しく作品が追加されるという流れで、展覧会とオンライン上での動きが同期して行われます。オンライン上での販売状況により展覧会の内容をアップデートしていくという、従来のギャラリーでの展覧会形式ではない実験的な方法で、ギャラリーとオンラインの双方から「アートを購入する体験」を提案していく展覧会です。これまでギャラリーに足を運んだことのないアートファンにギャラリーを訪れていただく機会を作れれば、またギャラリーを訪れる層にもオンラインで気軽に作品を見て購入する体験をする機会になれば、そのようなコンセプトのもと今回の共同企画が実現しました。オンライン・実空間での展覧会、ともに是非ご高覧ください

OIL by 美術手帖とは

これまでアートシーンの動向を伝えてきた『美術手帖』(美術出版社)が、日本を代表するギャラリーやアートストアと共につくったアートのマーケットプレイスです。メディアとしてアートと社会をつなぐ役割を担ってきた『美術手帖』は、このサービスを通じて「アート作品の購入」という体験を届けています。
https://oil.bijutsutecho.com

展示作家

川内 理香子 / Rikako KAWAUCHI
1990年東京都生まれ、東京都在住。2017年に多摩美術大学大学院・美術学部・絵画学科・油画専攻を修了。 川内は食への関心を起点に、身体と思考、それらの相互関係の不明瞭さを主軸に、食事・会話・セックスといった様々な要素が作用し合うコミュニケーションの中で見え隠れする、自己や他者を作品のモチーフとして、ドローイングやペインティングをはじめ、針金やゴムチューブ、樹脂やネオン管など、多岐にわたるメディアを横断しながら作品を制作している新進気鋭のアーティストです。制作を通して描くことで、捉えがたい身体と目には見えない思考の動きを線の中に留めている、と本人は語ります。 近年の展覧会として、2019年グループ展『drawings』(ギャラリー小柳、東京)、2018年個展『human wears human / bloom wears bloom』(鎌倉画廊、神奈川)、個展『Tiger Tiger, burning bright』(WAITINGROOM、東京)、2017年個展『Something held and brushed』(東京妙案GALLERY、東京)、グループ展『ミュージアム・オブ・トゥギャザー展』(スパイラル、東京)、個展『NEWoMan ART wall Vol.7: Rikako KAWAUCHI』(NEWoMan ART wall, JR 新宿駅ミライナタワー改札横ディスプレイ、東京)、2016年個展『Back is confidential space. Behind=Elevator』(WAITINGROOM、東京)、2015年個展『コレクターとアーティスト:川内理香子』(T-Art Gallery、東京)が挙げられます。また、2014年『第1回CAF賞』では保坂健二朗賞を、2015年『SHISEIDO ART EGG』参加の際はART EGG賞を受賞するなど、若手ながら確かな実力を持つ注目の作家です。

平子 雄一 / Yuichi HIRAKO
1982年岡山県生まれ、東京都在住。2006年にイギリスのWimbledon College of Art, Fine Art, Painting学科を卒業。日本以外に、コペンハーゲン、ロッテルダム、シンガポール、台湾、韓国など、国外でも精力的に発表を続けています。 平子は、植物と人間の共存について、そしてそこに浮かび上がる関係性への疑問をテーマに、ペインティングを中心としながら、ドローイングや彫刻、インスタレーション、サウンドパフォーマンスなど、多岐にわたる表現方法で作品を発表しています。自然の模倣である観葉植物、街路樹、公園の植物など、人間にコントロールされた状態の植物を「自然である」と定義することに難しさを感じ、現代社会における自然と人間の曖昧な境界線を感じられる状況に対して、一石を投じること・考えるきっかけを与えることを、制作を通して続けています。 近年の展覧会に、2019年グループ展『ミテ・ハナソウ展2019』(佐倉市立美術館、千葉)、グループ展『SUMMER SHOW』(Gallery Baton、ソウル・韓国)、2018年個展『project N 71 平子雄一』(東京オペラシティアートギャラリー・4Fコリドール、東京)、個展『Dazzling Leaves』(ZERP、オランダ)、2017年個展『SPROUT – Galleri Christoffer Egelund(コペンハーゲン・デンマーク)、個展『Greening』(WAITINGROOM、東京)、グループ展『Time Spent With The World』(The Drawing Room、マニラ・フィリピン)、2016年個展『Our way to the Forest』(Fouladi Project、サンフランシスコ)、2015年個展『Bark Feeder』(第一生命ギャラリー、東京)、2014年個展『The Bark of Mind』(Galleri Christoffer Egelund、コペンハーゲン)などが挙げられます。また、2009年『シェル美術賞』入選、2010年『トーキョーワンダーウォール2010』トーキョーワンダーウォール賞受賞、2013年『VOCA展』奨励賞受賞など国内の主要公募展での活躍も目覚ましく、オランダのAkzonovel Art Foundation、LISSER ART MUSEUMにはパブリックコレクションとして作品が収蔵されるなど、国内外で広く活躍している作家です。

川辺 ナホ / Naho KAWABE
1976年福岡県生まれ。現在はドイツと日本を拠点に活動中。1999年に武蔵野美術大学・造形学部・映像学科を卒業後、2006年にUniversity of Fine Arts of Hamburgを修了。 川辺は、マテリアルの変換をテーマに、映像や写真、複数のオブジェを組み合わせたインスタレーション、ガラス板と炭の彫刻など、メディアを横断して作品を制作しているアーティストです。制作過程の中で、マテリアルの社会的コンテクストを重視し、丹念なリサーチを行うことが非常に重要なプロセスの一つとなっており、物質としての成り立ちや、歴史上の出来事、現代における問題といった社会的文脈を明らかにした上で、異なった位相の情報がいくつも付随するそのマテリアルを、作品を通して「変換」します。分解したり、繋ぎ合わせたり、別のモチーフを表したりといった「変換」を自らの手で行うことが、川辺の作品制作のベースにあり、それによって今この世の中で巻き起こっている目に見えない状況に形を与えることを、作品制作を通して試み続けています。 近年の展覧会として、2018年グループ展『Fuzzy Dark Spot』(Deichtorhallen Sammlung Falckenberg、ハンブルク・ドイツ)、2018年個展『Save for the Noon / 昼のために』(WAITINGROOM、東京)、『In Other Words / 言い換えると』(konya-gallery、福岡)、グループ展『Transitions』(Frappant、ハンブルク・ドイツ)、グループ展『Landschaft. Gebrochene Idylle』(Schloß Agathenburg、アガーテンブルク・ドイツ)、2017年個展『The Children of Icarus』(WAITINGROOM、東京)、グループ展『wie es sich ereignet – Naho Kawabe / Hendrik Lorper』(Take Maracke & Partner、キール・ドイツ)、2016年個展『delikatelinien』(Ermekeilkaserne、ボン・ドイツ)、グループ展『The Material of Memory』(Frise、ハンブルク・ドイツ)、『Lifestyles』(Westwerk、ハンブルク・ドイツ)、2015年グループ展『Sudden Change of Idea』(Union Art Museum、武漢・中国)、2014年グループ展『想像しなおし』(福岡市美術館、福岡)、2014年個展『piece, piece (with Jane Brucker)』(Port Gallery T、大阪)、2013年個展『Observer Effect』(Galerie du Tableau、マルセイユ・フランス)、2011年個展『Shiseido Art Egg / Open Secret』(資生堂ギャラリー、東京)などが挙げられ、国内外で精力的に活動しています。

水木 塁 / Rui MIZUKI
1983年京都府生まれ、京都在住。2006年に京都市立芸術大学・美術学部工芸科・漆工専攻を卒業、2016年に京都市立芸術大学大学院・美術研究科博士後期課程修了、博士(美術)学位を取得。 水木は、スケートボーダーとしての身体感覚をもとに、都市と身体との関わりについて作品を制作してきています。それらは、スケートボードの表面に貼るデッキテープや道路用の塗料を使用したペインティング作品、湾曲したアルミ板に写真を焼き付けた作品、つぶしたスニーカーの箱に油性ペンで描いたドローイング作品など、写真や平面、立体といった既存の表現方法を解体・再編しながら作られています。これは、スケートボーディングを通して見る都市のシステムを、同化と異化を繰り返しながら探求する水木ならではの表現方法と言えるでしょう。 近年の展覧会として、グループ展『行為の編纂』(TOKAS本郷、東京、2018年)、個展『都市のモザイク』(ARTZONE、京都、2018年)、個展『C’s』(RMIT PROJECT SPACE、メルボルン、2017年)、個展『鏡と穴-彫刻と写真の界面 vol.3 水木塁』(gallery αM、東京、2017年)、『NEO-EDEN』(蘇州金鶏湖美術館、蘇州、2016年)、グループ展『STEP OUT! New Japanese Photographers』(IMA gallery、東京、2015年)、PARASOPHIA: 京都国際現代芸術祭 特別連携プログラム『still moving』(元崇仁小学校、京都、2015 年)、グループ展『NIPPON NOW Junge japanische Kunst und das Rheinland』(E.ON、デュッセルドルフ、2014年)、二人展『flowing urbanity』(ART68、ケルン、2013年)、グループ展『水の情景-モネ・大観から現代まで』(横浜美術館、神奈川、2007年)など 国内外多数。

アーティスト
川内理香子
Rikako KAWAUCHI
川辺 ナホ
Naho KAWABE
平子雄一
Yuichi HIRAKO
水木塁
Rui MIZUKI