WAITINGROOM(東京)では、開廊10周年を記念したグループ展『10TH』を、2020年10月9日(金)から11月15日(日)まで開催致します。会期を前期と後期に分け、前期は平面作品のグループ展、後期は映像作品を上映形式で紹介する映像のグループ展を企画しました。所属作家や今までWAITINGROOMで展覧会を開催した作家など、総勢9名の賑やかなグループ展となります。また、この10周年記念展のオープンにあわせて、WAITINGROOMのウェブサイトもリニューアルオープンいたします。オンライン上でのみ紹介する作品や記事を掲載するVIEWINGROOM(ビューイングルーム)も開設します。展覧会、ウェブともに是非ご高覧ください。
前期:10月9日(金)- 10月25日(日) エキソニモ・大久保紗也・川内理香子・川辺ナホ・土取郁香
後期:10月28日(水)- 11月15日(日)飯山由貴・伊東宣明・川辺ナホ・柴田祐輔・三宅砂織
各プログラムの内容と上映時間の詳細は、以下それぞれのリンクをクリックしてご覧ください。
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全員プログラムA:10月28日(水)・31日(土)・11月7日(土)・14日(土)
全員プログラムB:11月1日(日)・8日(日)・15日(日)
川辺ナホ&三宅砂織:10月29日(木)・11月6日(金)
飯山由貴:10月30日(金)・11月11日(水)
伊東宣明:11月4日(水)・12日(木)
柴田祐輔:11月5日(木)・13日(金)
エキソニモ
千房けん輔と赤岩やえによるアートユニット。1996年にインターネット上で活動を開始。2000年から実空間でのインスタレーションやパフォーマンス、イベントオーガナイズ等へ活動を広げます。2006年、世界的なメディアアート・フェスティバルであるアルス・エレクトロニカのネット・ヴィジョン部門でゴールデン・ニカ賞(大賞)を受賞。2012年には10数名のメンバーと共にIDPW(アイパス)を組織し、「インターネットヤミ市」をはじめとするイベントを国内外で開催。2015年からはニューヨークを拠点に活動中。近年の展覧会として、2020年個展『UN-DEAD-LINK アン・デッド・リンク』(東京都写真美術館/東京)、個展『Slice of the universe』(MAKI Gallery/東京)、2019年グループ展『あいちトリエンナーレ2019』(愛知県美術館/愛知)、個展『U & I』(NOWHERE/ニューヨーク)、『SUNRISE/SUNSET Artport』(Whitney Museum website/ニューヨーク)、2018年グループ展『メディアアートの輪廻転生』(山口情報芸術センター[YCAM]/山口)、『ハロー・ワールド ポスト・ヒューマン時代に向けて』(水戸芸術館/茨城)、2013年個展『TO THE APES』(三菱地所アルティアム/福岡)など国内外多数。
川内 理香子(かわうち・りかこ)
1990年東京都生まれ。2017年に多摩美術大学大学院・美術学部・絵画学科・油画専攻を修了。現在は東京を拠点に活動中。食への関心を起点に、身体と思考、それらの相互関係の不明瞭さを主軸に、食事・会話・セックスといった様々な要素が作用し合うコミュニケーションの中で見え隠れする、自己や他者を作品のモチーフとして、ドローイングやペインティングをはじめ、針金やゴムチューブ、樹脂やネオン管など、多岐にわたるメディアを横断しながら作品を制作しているアーティストです。近年の展覧会として、2020年個展『Myth & Body』(三越コンテンポラリーギャラリー/東京)、2019年グループ展『drawings』(ギャラリー小柳/東京)、2018年個展『human wears human / bloom wears bloom』(鎌倉画廊/神奈川)、個展『Tiger Tiger, burning bright』(WAITINGROOM/東京)、2017年グループ展『ミュージアム・オブ・トゥギャザー展』(スパイラル/東京)、2016年個展『Back is confidential space. Behind=Elevator』(WAITINGROOM/東京)、2015年個展『SHISEIDO ART EGG vol.9 : Go down the throat』(資生堂ギャラリー/東京)が挙げられます。また、2014年『第1回CAF賞』では保坂健二朗賞を、2015年『SHISEIDO ART EGG』参加の際はART EGG賞を受賞するなど、若手ながら確かな実力を持つアーティストです。
大久保 紗也(おおくぼ・さや)
1992年福岡県生まれ、京都在住。2017年に京都造形芸術大学大学院・芸術専攻ペインティング領域を修了。輪郭線として表現される記号的なイメージと、物質感を伴うフェノメラルな像のうねりという、二つの分離した要素を共存させた絵画を制作しているアーティストです。近年の展覧会として、2020年個展『They』(WAITINGROOM/東京)、2019年グループ展『大鬼の住む島』(WAITIINGROOM/東京)、2018年個展『a doubtful reply』(WAITINGROOM/東京)、2017年グループ展『美大生展2017』(SEZON ART GALLERY/東京)、2016年グループ展『movement 2016 – 1st movement -』(ARTZONE/京都)、2015年『HERE I AM KUAD x TUNA交流展』(Na pai Art Gallery/台湾)などが挙げられます。2017年秋に参加した公募グループ展『第4回CAF賞入賞作品展』(代官山ヒルサイドフォーラム、東京)では白石正美賞を受賞し、その作品が大きく注目されました。
川辺 ナホ(かわべ・なほ)
1976年福岡県生まれ、現在はドイツと日本を拠点に活動中。1999年に武蔵野美術大学造形学部映像学科卒業後、2006年にUniversity of Fine Arts of Hamburgを修了。マテリアルの変換をテーマに、映像や複数のオブジェを組み合わせたインスタレーションなど、メディアを横断して作品を制作しているアーティストです。近年の展覧会として、2019年個展『Blooming Black』(Boxes Art Museum/中国)、2019年グループ展『Aufenthaltswahrscheinlichkeiten・確率的滞在』(The Blend Apartments & Artist in Residence/大阪)、2018年個展『Save for the Noon / 昼のために』(WAITINGROOM/東京)、個展『In Other Words / 言い換えると』(konya-gallery/福岡)、2018年グループ展『Landschaft. Gebrochene Idylle』(Schloß Agathenburg/ドイツ)、2017年個展『The Children of Icarus』(WAITINGROOM/東京)、2016年個展『delikatelinien』(Ermekeilkaserne/ドイツ)、2016年グループ展『The Material of Memory』(Frise/ドイツ)、『Lifestyles』(Westwerk/ドイツ)、2014年グループ展『想像しなおし』(福岡市美術館/福岡)、2013年個展『Observer Effect』(Galerie du Tableau/フランス)、2011年個展『Shiseido Art Egg / Open Secret』(Shiseido Gallery/東京)などが挙げられ、国内外で精力的に活動しています。
土取 郁香(つちとり・ふみか)
1995年兵庫県生まれ、京都在住。2020年に京都芸術大学(旧:京都造形芸術大学)大学院・美術工芸領域・修士課程を修了。現在は京都を拠点に活動中。2人の人物を描いた《I and You》、風景の中から色やかたちなどの要素を抽出した《a scene》の2つのシリーズを通して、人と人のあいだにある距離や、「見る」ことの多様性、特定の対象をかけがえなく思うことについてをテーマに制作をしているアーティストです。近年の展覧会に、2020年グループ展『アートアワードトーキョー丸の内2020』(行幸地下ギャラリー/東京)、個展『骨と皮(火を灯す・薔薇をみつけて来なければ)』(WAITINGROOM/東京)、グループ展『SUBJECT』(アンテルーム京都/京都)、グループ展『A-Lab Artist Gate 2020』(A-Labあまらぶアートラボ/兵庫)、2019年グループ展『京都アートラウンジ』(スターバックスコーヒー三条大橋店/京都)、グループ展『Shibuya STYLE Vol.13』(西部渋谷店美術画廊/東京)、グループ展『Innocent -P-』(国立京都国際会館/京都)、グループ展『Artist’s Tiedeland KYOTO』(新宿伊勢丹メンズ館アートラウンジ/東京))などが挙げられます。
飯山 由貴(いいやま・ゆき)
1988年神奈川県生まれ。2013年に東京藝術大学大学院・美術研究科・油画専攻を修了。現在は神奈川県と東京都を拠点に活動中。他者の制作した記録物や話された言葉を起点に個人と社会/歴史との関係を考察し、その過程で汲み上げられていくドキュメンタリーと作家自身が見る世界の交差点を、写真や映像、実際の記録やそれにまつわるテキスト、オブジェなど、それらを組み合わせたインスタレーション作品を通して表現しているアーティストです。近年の展覧会に、2020年『ヨコハマトリエンナーレ2020』(横浜美術館/神奈川)、2017年グループ展『コンニチハ技術トシテノ美術 Nice to meet you ARTECHNIK』(せんだいメディアテーク/宮城)、グループ展『MOT Satellite – 往来往来 – 東京都現代美術館サテライツプロジェクト』(清澄白河エリアの各所/東京)、2016年個展『瀬戸内国際芸術祭2016・アーティスト in 六区 2016 : Vol.1 飯山由貴:生きている百物語』(宮浦ギャラリー六区/直島)、グループ展『歴史する! Doing history!』(福岡市美術館/福岡)、2015年個展『APMoA Project, ARCH vol.16:飯山由貴 Temporary home, Final home』(愛知県美術館/名古屋)、2014年個展『あなたの本当の家を探しにいく / ムーミン一家になって海の観音さまに会いにいく』(WAITINGROOM/東京)などが挙げられます。
伊東 宣明(いとう・のぶあき)
1981年奈良県生まれ、京都在住。2006年に京都芸術大学(旧:京都造形芸術大学)映像舞台芸術学科・映像芸術コースを卒業、2016年に京都市立芸術大学大学院・美術研究科博士後期課程修了、博士(美術)学位を取得。「身体」「生/死」「精神」といった生きるうえで避ける事のできない根源的なテーマを追求し、映像やインスタレーション作品を発表しているアーティストです。近年の主な展覧会に、2018年個展『フィクション / 人生で一番美しい』(WAITINGROOM/東京)、グループ展『CANCER THE MECHANISM OF RESEMBLING』(EUKARYOTE/東京)、2016年個展『アートと芸術家』(WAITINGROOM/東京)、グループ展『S-HOUSEミュージアム開館記念展』(S-HOUSEミュージアム、岡山、2016年より)、2015年個展『アート』(愛知県美術館 APMoA Project ARCH/愛知)、グループ展『GRAVEDAD CERO』(Matadero Madrid/スペイン)、2014年グループ展『牛窓・亜細亜藝術交流祭 – 瀬戸内市美術館』(牛窓シーサイドホール/岡山)、2012年グループ展『Me’tis -戦う美術-』(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA/京都)、2010年グループ展『レゾナンス 共鳴 人と響き合うアート』(サントリーミュージアム/大阪)などが挙げられます。
柴田 祐輔(しばた・ゆうすけ)
1980年福岡県生まれ、千葉県在住。2007年武蔵野美術大学大学院美術専攻版画コース修了。現実世界の曖昧さや不確かさに着目し、映像・写真・オブジェなど、様々なメディアを使ったインスタレーションを国内外で発表しているアーティストです。2019年国際交流基金Asia Fellowshipで、東南アジア6カ国11都市でビデオ史に関するリサーチを行いました。近年の展覧会として、2020年個展『続・続・公共と自由』(新宿伊勢丹・イセタンメンズ館2階/東京)、2019年スクリーニング『VIDEO BATTLE Yusuke Shibata』(Indonesian Institute of the Arts, Yogyakarta/ジョグジャカルタ)、2018年個展『Meeting Point』(Yet Thirtieth Experimental Art Space/香港)、2017年グループ展『奥能登国際芸術祭』(旧小泊保育園/石川)、2017年個展『続・公共と自由』(WAITINGROOM/東京)、2016年個展『公共と自由』(Art Center Ongoing/東京)など。Ongoing Collectiveのメンバー。フリースタイルフォトバトル企画など。
三宅 砂織(みやけ・さおり)
1975年岐阜県生まれ、大阪在住。2000年に京都市立芸術大学大学院美術研究科を修了。2003年ごろより、透明なフィルムに陰陽反転したドローイングを描き、印画紙に現像する「フォトグラム」の制作を開始。膨大な量のイメージが氾濫する現代においてもあえてイメージを見るという営為に重きを置き、人々の眼差しに時代を超えて内在する「絵画的な像」を多声的に抽出するという試みを展開しています。近年の主な展覧会に、2019年グループ展『MOTアニュアル2019 Echo after Echo:仮の声、新しい影』(東京都現代美術館/東京)、個展『庭園 I POTSDAM』(SPACE TGC/東京)、2018年個展『THE MISSING SHADE 3』(WAITINGROOM/東京)、グループ展『第20回 DOMANI・明日展』(国立新美術館/東京)、2017年グループ展『ArtMeets04 田幡浩一/三宅砂織』(アーツ前橋/群馬)、2013年グループ展『秘密の湖~浜口陽三・池内晶子・福田尚代・三宅砂織~』(ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション/東京)、2012年グループ展『アブストラと12人の芸術家』(大同倉庫/京都)などが挙げられます。