オンライン作品「Camera Isolata」はHamburgische Kulturstiftungの助成により制作されました。この助成では、 »Kunst kennt keinen Shutdown (Art knows no shutdown)« というモットーのもと、Sers-Covid-19の蔓延により様々な活動が制限される中で、表現者としてこの状況にアプローチしてゆくことが推奨されました。
「Camera Isolata」はラテン語で孤独の小部屋を意味します。もちろん、ロックダウンによって人と会うことができなくなった私たちの状況への比喩ですが、同時に英語のカメラ、私たちがオンライン上で出会うため、私たちの上半身を現実世界から切り取ってネットスペースへと転送する、コンピュータや携帯電話に内蔵された小さなデバイスのことでもあります。ネット上の小部屋「Camera Isolata」は、世界に張り巡らされている海底ケーブルのどこか、海の底に発生しているはずです。
私はこのプロジェクトに、遠く離れた場所に住む6人のアーティストを招待しました。 Jane Brucker (ヴィジュアル・アーティスト、カリフォルニア)、Miss Hawaii(ミュージシャン、岩手)、Henrik Malmström(写真家、ブエノスアイレス)、Setbyol Oh(照明デザイナー、ベルリン)、Ziyun Wang(画家、広州)、山洋平(画家、ホーチミン)です。
「Camera Isolata」のウェブサイトでは、2人の人物の「出会い」のビデオが3バージョン展示されています。オンラインのコミュニケーションツールで接続されたアーティストたちは、事前にゲームのルールについて知らされていましたが、それまでお互いに全く知らない者同士です。4つめのビデオは、その3つの「出会い」のビデオが同時に再生されます。ウェブサイトには、各アーティストのそれぞれのコロナ禍での生活についてのテキストが添えられています。
(文章:川辺ナホ)
以下のリンク先より作品をご覧ください。
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https://camera-isolata.nahokawabe.net