waitingroomでは2014年7月12日(土)から8月17日(日)まで、グループ展『Summer Group Show – From Now On -』を開催いたします。当ギャラリーの今後の在り方を探っていく上で要となる、所属および取り扱いアーティストの作品を展示致します。展示作家は、毛利悠子・柴田祐輔・飯山由貴・武居功一郎・平子雄一・森田晶子の6名。インスタレーションからペインティングまで多種多様な表現方法を通し、それぞれの作家の提示する思いを一つにまとめた展覧会です。
1980年神奈川県生まれ。日用品やジャンクと機械部品を解体・再構成した立体物を展示環境に寄り添わせることで、磁力や重力、光、温度など、目に見えない力をセンシングするインスタレーション作品を制作しています。主な個展に『ソバージュ 都市の中の野生』(Art Center Ongoing、2013年)、『おろち』(waitingroom、2013年)、『サーカス』(東京都現代美術館ブルームバーグ・パヴィリオン、2012年)、主なグループ展に『MEDIA ART/KITCHEN』(インドネシア国立美術館、ジャカルタ、2013年)、『アートと音楽 新たな共感覚をもとめて』(東京都現代美術館、2012年)など国内外多数。「アートフェア東京2014」では、ベーコンプライズを受賞。また、今年下半期に国内で開催される大型の国際展『札幌国際芸術祭2014』と『横浜トリエンナーレ2014』に、同時参加します(本展とも一部会期同時開催)。本展では、「アートフェア東京2014」で発表した『モレモレ東京』シリーズと、マニラでのグループ展で発表した新作のエディション作品を展示します。
1980年福岡県生まれ。2013年の六本木アートナイトでのパフォーマンス作品『クリーニングディスコ』や、Art Center Ongoingでの個展『惑星』が話題を呼び、2014年春にwaitingroomで開催した個展『BGM』も好評を得ました。また、カナダやアルゼンチンでの滞在制作など、国外での活動も精力的に行っています。「見るものに都合よく解釈された世界、”良い物語”からの脱却」をテーマに、現実とフィクションの関係に着目して作られた映像や写真など、多メディアを扱うインスタレーション形式の発表を行っています。本展では、過去のシングルチャンネルの映像作品を何点かご紹介します。
1988年神奈川県生まれ。2013年に東京藝術大学大学院美術研究科油画科を修了した、若手アーティストです。2013年個展『湯気 けむり 恩腸』(実家 JIKKA)が話題を呼び、2014年は多岐に渡った展覧会で発表を行っています。ネットオークションなどで買い集めたスクラップブックをもとに、映像作品や手編みのタペストリー等から構成されるインスタレーション作品を制作しています。今年9月にwaitingroomにて個展を行う予定で、本展では個展へと繋がる内容の映像作品を展示予定です。
1974年生まれ、東京都在住。2012年の『VOCA展』で奨励賞を受賞。写真をコンピューターに取り込み、デジタル加工により作品を制作しているアーティストです。絵画とも写真とも捉えられる、デジタルとアナログの境を行き来するような、「ピクセルを通して見える物質性と非物質性」をテーマとした作品を展開し、近年ではデジタル世界の中での運動感覚や触覚に着目した作品を発表。2014年2月のwaitingroomでの個展では、作品をデータ形式で展示販売したことが新展開となり、今後の方向性を決定づける重要な展覧会となりました。本展では、2月の個展で発表した画像作品とプリント作品を共に展示します。
1982年岡山県生まれ。都市空間の中での、植物と人間の共存についてとそこに浮かび上がって来る関係性をテーマとした、絵画と彫刻作品を制作しているアーティストです。日本国内以外にも、コペンハーゲン、シンガポール、台湾、サンフランシスコなど、国外でも精力的に発表を続けています。また、2009年『シェル美術賞』入選、2010年『トーキョーワンダーウォール』トーキョーワンダーウォール賞受賞、2013年『VOCA展』奨励賞受賞など、国内でも目覚ましい活躍を遂げています。本展では、新作の絵画と彫刻作品を展示予定です。
1977年富山県生まれ。近年の展覧会として、2013年個展『む こ う が お か』(waitingroom, 東京)、2013年グループ展『であ、しゅとぅるむ』(名古屋市民ギャラリー矢田, 愛知)、2011年個展『through the fog』(Satellite, 岡山)が挙げられます。日常とファンタジーの移ろいをテーマにした作風が特徴的なアーティストで、ペインティングとドローイングを主に制作しています。現実と幻想の境目をエモーショナルに描き、立体に近い感覚で捉えた絵画の何層にも重ねられた絵具は、人間の記憶の重なりを表現しています。本展では、今までの平面での表現を立体へも展開させる挑戦を行い、新作の彫刻作品とペインティングを発表します。